幼稚園の年中ごろから少しずつ児童書が我が家の絵本タイムにも入ってくるようになりました。
「絵本の選び方」に関する本はたくさん出ていますが、「児童書の選び方」に関する本は少ない気がしています。
自分で選んで自分で読む機会がどんどん増えてくるこの時期だからこそ、児童書選びについて知りたいと思い、「小学校最初の3年間で本当にさせたい「勉強」 [ 中根克明 ]」の本で勉強してみました。
小学校最初の3年間での勉強という視点から見た「読書」という本なので、少し偏りのある論調ではありますが、推薦する児童書もいくつかカテゴリー分けして載っています。
- 【1】絵本帝国の崩壊!児童書の面白さを経験しなかった母が、児童書の読み聞かせをして面白いの?
- 【2】でも正直、絵本からすると急激に読む量が増えるけど、1日に何冊も読めないよー!涙
- 【3】じゃあ年長さんの5歳児の長女に児童書を選ぶのならどんなものが良いの??
- 絵本から児童書へ。どんどん本の面白みに沼を感じてきました。
【1】絵本帝国の崩壊!児童書の面白さを経験しなかった母が、児童書の読み聞かせをして面白いの?
おそらく、私の母は絵本はたくさん読んでくれたのでしょう。
実家には未だ本棚の中にたくさんの絵本が並んでいます。
しかし児童書に関しては私の記憶にあるものはほとんど並んでいません。
並んでいるのは兄のものばかり…。
そう、私は文字を読むのが大の苦手で、小学校に入って以来、まともに本を読んできませんでした。
そんな幼少期を過ごした私が、一体全体、どうやって児童書へ移行する長女に、児童書の面白さを体感させてやれるのでしょうか…。謎。
子育ての目的は、幸福な子供時代を与えること
引用:小学校最初の3年間で本当にさせたい「勉強」 [ 中根克明 ]p198
小学校最初のこの時期は、ちょうど読み聞かせから自分で読む時期への移行期です。移行期だからこそ、たっぷり読み聞かせを続けてあげることが大事なのです。
子供は、本の読み聞かせとともに、親との親密なコミュニケーションを楽しんでいます。自分で読むことができるようになっても、読んでもらうことにはまた別の喜びがあります。
引用:小学校最初の3年間で本当にさせたい「勉強」 [ 中根克明 ]p58〜59
この話を聞くと、おそらく私は児童書は自分で読むものであり、そこでくじけてしまったんだと思います。
今の絵本の時間と変わらず、それが児童書になったと置き換えて、「読んで」と持ってくるうちは、ちゃんと読んであげられれば、まずはオッケーなのかなって思います。
【2】でも正直、絵本からすると急激に読む量が増えるけど、1日に何冊も読めないよー!涙
絵本だったら、ものにもよりますが1日数冊は読めていたものの、児童書になるとなかなかそうはいきません。
我が家は、5歳の長女と2歳の長男を順番に読み聞かせているので(さらに次男がぐずったら授乳を挟む)、長女の児童書ばかりに時間を割くことができません。
読んであげたいけど…。
すり減るほど読む1冊ができたら大成功。
本の読み方には多読と精読があります。
読み慣れるとか、読むスピードをつけるとか、読書の楽しさを味わうといった点では、たくさんの本を読む多は効果的です。
読書力のある子は、新しい本を1回しか読まないという読み方ではなく、好きな本を何度も繰り返し読むような読み方をしています。
引用:小学校最初の3年間で本当にさせたい「勉強」 [ 中根克明 ]p82〜83
私が推奨する「10ページ読書」
(中略)
そして、本というものは人間を引きつける要素がありますから、10ページと決めて読んでいると、必ず途中で止まらなくなって、もっとたくさん読むようになります。
(中略)
読書で大事なのは毎日ということです。2日に1回とか、週に3、4回ということではなく、毎日欠かさずに読むことが大事です。
なぜかというと、読書というものは毎日の習慣になると自然に読めますが、読む日がないと、そこで習慣が止まってしまうことが多いからです。
引用:小学校最初の3年間で本当にさせたい「勉強」 [ 中根克明 ]p98〜100
さらに10分読書を遂行する上でのコツは
①親も一緒に読む
②読んだところに付箋を貼っていく(過去のも残しておく)
③読み進まない本は無理に頑張らずに他にいく
ということだそうです。
10ページ読書なら、1回の順番で10ページずつ読んであげればいいので、我が家の環境でもできそう!
【3】じゃあ年長さんの5歳児の長女に児童書を選ぶのならどんなものが良いの??
①ある程度スムーズに読み進められれば、「かいけつゾロリ」が子供が読むには楽しく読み進められるし、実は勉強にもなる
親が良い本だと思って選ぶ本の多くは、子供にとっては面白くない本です。
内容は良いのですが、あまりにも行儀の良いものが多いので、子供はそういう読書に一般にあまり熱中しないのです。
(中略)
小学校の最初の頃の読書は、まず読書の楽しさを味わい、読書量を増やすことを第一の目標にしておくといいのです。
読書生活に入り始めた小学1年生の頃は、漫画でも十分に読書に代わりになります。今の漫画は全部の漢字にルビがふってあるものが多く、そこで使われている語彙は、絵本よりも高度であることが多いからです。
引用:小学校最初の3年間で本当にさせたい「勉強」 [ 中根克明 ]p65〜66
たしかに、今、子供とこちらのシリーズを読んでいるのですが、なかなか品のないキャラクターも出てきていますが、それもまた面白く、絵本と比べて語彙のレベルがアップしています。
児童書ってもっと堅苦しいと思ってたから、これならすごく楽しい!
②名作を読ませたいのならば、親が読み聞かせをしてあげること
読書には、子供を引きつける力があるので、その子が興味を持つ分野であれば、途中から自然に自分で続きを読もうとするようになります。
今の読書をそのまま認めてあげながら、少しずつ幅広く難しい本に発展させていくという二本立てがいいのですが、重点は、あくまでも今の楽しい読書を認めてあげるということです。
引用:小学校最初の3年間で本当にさせたい「勉強」 [ 中根克明 ]p66〜67
この辺もどっぷり楽しんでほしいなと思いつつも、今の長女の読書力や興味の範囲では、なかなか難しい本だな。
エルマーはまず私が読んであげよう。
③おすすめは易くて面白い本
・ロングセラーになっている
・読書感想文コンクールの課題図書になっている
・なんらかの賞をもらっている
・漢字全部にルビがふってあるもの
というのが、客観的評価を受けている分、子供たちにとって読みやすい本になるようです。
図書館を何軒か回っていますが、必ず見つける児童書なんかは、おそらく上記の条件に該当するものが多いようで、我が家も積極的に借りています。
④説明文の本も取り入れる
わたしにとってはこれが1番の盲点でした。
わたしも物語の本は好きですが、説明分の本はあまり得意ではありません。
説明文の本とは、自然科学、社会科学、人文科学、人生論などの本のことです。こうした本を読む力は、高校の現代文を読む力に直結します。国語力が左右されるのは、おもに論説文だからです。
(中略)
説明文の本の面白さは、単に新しい知識を得るという面白さではありません。すでに知っているつもりの日常生活の中に、新しい理解の仕方があることを知るという発見の面白さです。
引用:小学校最初の3年間で本当にさせたい「勉強」 [ 中根克明 ]p86〜87
また書店でも小学生低学年くらいまでが読める説明分の本は取り扱いが少ないようで、図書館を利用するといいそうです。
ただし、図鑑は図鑑として活用するものであり、説明文の読書とは別で考えるべきだと、この本では主張されています。
ちょうど図書館に行く日の朝に、お弁当の野菜を食べなきゃという話をしたので、説明文の本としてこちらを借りて見ました。
本人も「なんで?」と思って5年間野菜を食べてきた身なので、積極的に話を聞いていました。
あとは一例ですがこちらも良いそうです。
福音館さんや光の星社さんの植物の本は、もう感動のレベルです。
大好きな事を本職にして、それを熱く語っている本こそ、子供達に触れてほしい本ですね。
絵本から児童書へ。どんどん本の面白みに沼を感じてきました。
絵本を選ぶときは生活の延長線になるもの、子供の興味の矛先に近いもの、心を豊かにするものを、と思い、わたしなりに選んできました。
もちろん子供達が「これ」と選ぶ絵本も含み。
だから、ここまで構造化されていることに気がつかず、どことなくふわふわした柔らかい世界の中で、その楽しみや夢のようなひと時に浸ってきました。
しかしどっこい。
絵本だって掘り下げれば深く、児童書もまた同じように階層化されつつも、いろんなカテゴリーがあったりと、奥が深い。
まずは長女の興味のある本を選びながらも、多読できるように広く広く本を探していければいいなと思います。
この本で、なんとなく我が家の児童書選びの軸みたいなのが、少し定まったような気がします。
★読み聞かせの答えが知りたくて、2年前に読んだ本。
こちらにもたくさんオススメの児童書が載っているので、改めて読みたい本です。
★幼稚園年長の長女とこれまでに読んだ児童書です。
比較的文字が大きく、読みやすいストーリーのものばかりです!