2018年9月に産まれた我が家の末っ子、0歳5ヶ月の次男が先日、初めての寝返りに成功しました。
その時みた光景を、きっと次男は覚えていないのでしょう。
でも、その時の様子は上のきょうだいや私たちが覚えている。
「ほんとはね、長男くんが産まれた時のこと、私は小さかったから、あんまり覚えていないんだ」
長女が2歳半の時に長男が産まれました。
長男が産まれる前、私が臨月だった頃。
長女は私の大きなお腹を不思議そうに見ていました。
おもちゃの聴診器で「赤ちゃんどうですか〜?」と聞いてきたりして、わかっているようなそぶりを見せていました。
彼女の想像の範囲内で、認識していたのでしょう。
しかし、その約3年後。
つい最近のこと。
長女と次男の話をしていて
「ほんとうはね、長男くんが産まれた時のこと、私は小さかったから、あんまり覚えていないんだ」
と長女は話していました。
写真で見てなんとなく「そうなんだろう」と記憶を脚色できていても、実感があまりないのでしょうね。
仕方ないです。
だって当時2歳だもん。
「でも、次男くんが産まれた時のことは、よく覚えてるんだ」
次男が産まれた時、私はお昼頃に破水らしきものをしたので、夫に病院まで送ってもらい、入院が決定したので、そのまま私は病院で、家族は自宅待機となりました。
1週間弱は入院となるので、実母に駆けつけてもらいました。
その時、急におばあちゃんが来ることになった時の嬉しさ、
無事にその晩に赤ちゃんが産まれ、翌日に対面した時のこと、
ベビーベッドの中で小さな小さな何者でもないお猿さんのような赤ちゃんが寝そべっていたこと、
その後におばあちゃんたちとくら寿司に行ったこと。
よくよく話してくれます。
そして退院して以来、長女はすっかり次男にメロメロな毎日です。
「お母さん見て!次男くんすごいよ!!」
ある日、気がつけば毛布の段差を利用してコロンとひっくり返っていました。
それを見た私と長女は
「すごいね!次男くん、クルンってしたね!」とびっくりして言い合いました。
その時はすぐに私に戻されて、次男も寝返ったことすら良くわかっていなかったのですが、その数日後には自分の力で寝返るようになっていました。
そして寝返った!と自分でも自覚したのでしょうか。
いつもの景色が反転して目の中に飛び込んだことにびっくりしたようで、次男はキョトンとしていました。
それを見た長女が
「お母さん見て!次男くんすごいよ!!」と満面の笑みで褒めてくれました。
そこに長男と私も駆けつけて。
みんなが笑うから、キョトンとしていた次男もつられて大笑い。
その日から、次男が寝返りすると、長女がいつも「すごいすごい」と褒めてくれ、それを聞いた長男も向こうの方で「すごいすごい」と真似をして、なんだか嬉しいっ声が聞こえた次男はニコニコ笑顔になるようになって。
子供たちのパワーってほんとすごい。
長女が寝返りした時は、私はたった一人で感動して、その瞬間を誰かと共有することもなかったし、カメラに必死で、長女に笑顔を向けてあげられたか記憶にもない。
3人目の育児は思ったほど手がかけられず「ごめんね」って思うけど、そればかりでもなかったりする
大人の手が足りないのは仕方がないことなんだけど、必然的に3人目は手をかけてやれず、泣かせてばかりいるんです。
ごめんね、ごめんね、って思うんですが、こういう場面に出会うと、末っ子って得だな、って思えるのです。
私がいつも楽しみにしている社畜の育児のパン耳さんのご家庭も2018年に3人目のお子さんを迎えました。
そこで綴られた記事がこちら。
あえて愛情は無限ではなく有限であると言い、だからこそ自分だけの愛情でいっぱいにしようなんて思わなくていいのだと発信されています。
この日見た光景を、私はこの記事と重ねて見ていました。
きっと次男の記憶には微塵にも残らない成長だったけれど、長女の心にも記憶されたはずだし、何より私はちゃんと覚えている。
だからこれからも安心して成長してね。
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