幼稚園の終業式を終え、いよいよ冬休み。
子供たちを連れて水族館に行ってきました。
本当は水族館のレポをしようかと、子供たちと見ながらも写真をとっていた私ですが、もういいんです。
だって他に書きたい事ができてしまったから。
我が家の長女はびっくりするほど引っ込み思案です。
おもちゃコーナーで他のお子さんが来ると、ささっと逃げるように移動するし。
道端で年配の方に挨拶されると、「挨拶しなきゃ、でも恥ずかしい」と顔に書いてある。
幼稚園でお友達が「これがしたい」と言えば、基本「御意」!
失敗した自分なんて絶対外では見られたくない…!
そんな分かりやすい奴なんです。
そうそう、運動会ではみんながキラキラの笑顔で園庭を駆け回る中、一人ずっと難しい顔をしていたんですよね。
幼稚園の面談で知った長女の成長
幼稚園の先生に面談で教えてもらいました。
「最近、長女ちゃん。自分でやりたい事が言えるようになったんです。入園当初はまだ緊張もあって、お友達がやっている事を一緒にやっていたり、すでに輪が出来てしまっていると、なかなかその中に入りづらそうにしていたんです。でも、最近は自分がやりたい遊びがあれば、お友達がやっていなくても私たちに伝えてきて、出来るようになったんです。」
って。
え?
それ、ほんとにうちの子の話ですか?
って、耳を疑いました。
いつも小難しい顔をして、言いたい事がなかなか外では言えない様な所ばかりを見てきたので、「長女が成長している」というよりも、幼稚園と言う場所が少しずつ自分のテリトリーになってきているんだなと私は解釈していました。
水族館で、あの子、手を上げたんです。自ら。
そう。
話は冒頭に戻りまして、水族館。
アシカショーを見ていたんです。
こりゃまた頭のいいアシカでして、色んな芸を見せてくれ、拍手喝采で盛り上がってきた所に、アシカショーのお姉さんが
「じゃあ、このアシカ君が次はボールをキャッチするので、誰かボールを投げてくれるお友達、いるかな~???」
と声をかけたところ、何とあの長女の手がススススっと上がっていたんです。
しかも、親の見えない所で。
するとお姉さんが
「じゃあそこのプリキュアのピンクの服を着たお姉ちゃん、来てくれるかな~?」
って、え???
ドきついピンクのプリキュアの服着た子って、うちの子しかいなんですけど…。
ええ!??
って、焦っている間にもう長女、前に出て行っちゃったし!!!汗
カメラも感情も子供も追いつかない
いや、親としては
「長女ちゃん、やってみなよ~手を上げなよ~」なんて勧めて
「いいよぉ~。恥ずかしいよぉ~。」なんてやり取りするんだろうと思っていたんです。
思っていたんですが、気がつけばその長女はすでにアシカの前にいる。
あわててスマホのカメラを起動させてなんとか撮影。
あまりにびっくりして、スマホを長女に向けている後ろで、なんか私、気持ちが追い付かず泣けてきちゃって。
あれ?
アシカショーみてるんだよね。
なんだ、このサプライズ。
なんか嬉々として戻ってきたよ、長女
何だかよくわからないうちに、アシカ君にボールを投げて帰ってきた長女。
恥ずかしそうにしながらも、すごく満足げで、なんかもう私の知っている娘では無かったです。
その後も輪投げや計算ゲームなどもあったのですが、それっきり長女が手を上げて参加する事はありませんでした。
後で聞いたら「もういいんだ」と満足げに話していました。
ボールを投げたら気が済んだようです。
先生、ごめん。私、幼稚園での成長を侮ってたわ。
先生が面談で言っていた事は、こういうことだったんですね。
私はついつい「まぁ幼稚園にも慣れてきたってことか、よかよか」とざっくり思っていたんですが、長女の成長はもう1つ上の所にあって、先生はそれを教えてくれていたんですね。
幼稚園に通うようになって、早9ヶ月。
運動面でも精神面でも成長を遂げた長女。
でも、お友達や先生との関係を通して、一番苦手だった部分がちょっとずつちょっとずつ出来るようになってきたんだね。
私ね。
恥ずかしながら幼稚園に嫉妬していた時期もあったんです。
家で作る工作も、家で描くお絵かきも、お庭で遊ぶ外遊びも。
どれも幼稚園でやることには足元にも及ばなくて、「あ~ぁ、母親なのに、ちゃんと向き合えてないのかな。時間が足りないのかな。工夫が足りないのかな。」ってちょっとひがんだりしていた事もありました。
正直ね。
でも、やっぱり幼稚園には到底かなわなくって、ここまで素晴らしい成長を見せてもらえると、もう感謝しかない。
ほんとは家庭と幼稚園は並行して子供と支え合っていく所で、勝手に私がメラメラしていただけなんですが、やっぱり隣の芝生は青いもので。
長女の成長よりも私の心の成長の方が課題も複雑のようです。
そうそう、夏に言っていた絵画コンクール。
締め切りが冬だったので、家族で応募したい絵を選んでサクッと応募してきました。
さてはて。
夏に種をまいた絵画コンクール。
結果は期待できそうにありませんが、それも含めて長女の心の中でどう芽が出るのか楽しみです。
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