初めての運動会。
4歳の長女は緊張でガッチガチだった。
そんな彼女を見て私は「彼女らしい」とついニヤついてしまった。
しかし、年長さんの競技になり、ふと知り合いのママさんに目をやった時。
カメラを構えながら、その奥でこっそり涙を流すの彼女の姿に、思いもせず涙が出てしまった。
長女の幼稚園は2年制。「出る」か「準備する」かで子供たちはバタバタ。
2年制の幼稚園。
3年制とは色々違いがあるんだろうな~と思ってはいましたが、運動会でそれを体感しました。
子供たちの競技は基本的に「年長」か「年少」になり順番交代でこなしていくんです。
なので子供たちにもカメラを回す親たちにも休める時が少なかったです。
授乳なんて2~3回に分けないと、長女の競技が始まっていたり…!
プログラムとにらめっこしながらバタバタして長女をカメラで追いまわす状態でした。
2年制幼稚園だから!?親の3分の1が手伝いに追われる状態
他の園のことはさっぱり分かりませんが、長女の園では親がかなり運営に手伝いをしている状態でした。
運動会の片づけ準備(遊具移動、テント設置撤収等)
待機中の子供たちの世話
競技道具の準備片づけ
保護者誘導、受付・・・など。
私が見ていないところでも事前準備、事後片づけ等あったのでしょう。
私は保育園しか経験しておらず、ただただその動きっぷりにびっくりでした。
2年制で、かつ田舎の長女の幼稚園だと、大きなイベント時には先生たちの数が圧倒的に足りないんですよね。
さらに競技は年長→年少→年長と交互にやってくるので、担任や補助スタッフがその準備や競技に追われる。
もう、できることは保護者に棚卸していくしかない状態です。
下の子がいない保護者は、ほぼみんな、お手伝い状態。
だからこそ「みんなでやりきった運動会!」という気持ちにもなるのかな。
そんな中、今回、お子さんが幼稚園最後の運動会にもかかわらず、せっせと裏方として保育士ばりに動きまわるママさんの姿がありました。
ついに始まった年長さん競技
ママさんの姿はまだ待機中の年少クラスの子供たちの後ろ。
「見たいだろうに…。見えるのかな。」
そんな私のおせっかいな心配をよそに年長さんの競技の始まりの音楽が鳴り出します。
ようやくママさんもカメラを構えます。
年長さんもみんな体いっぱい使って競技しています。
すごいな、すごい。
1年違うだけでこんなに見せ方や出来栄えが違うんだね。
感動しちゃうな。
なんて他人事らしい感動を感じていた私ですが、またママさんが気になって、ふと目をやると
カメラを構える奥でこっそり涙している彼女の姿がありました。
6年、同じようにがんばってきた子供の成長なんて簡単に言葉に表現できないよね
ちがう。
他人事じゃないんだよ。
子育てなんて、楽なことなんて一つもないし、でも幸せなこともたくさんあった。
自分ばかり大変な気がしてしまう子育てだけど
同じママである以上、似たような経験をずっとしてきたんだよ。
さらに1年も長く。
そんな我が子が立派な姿を見せてくれる。
これは他人事じゃないんだよ。
うまく言葉にはできないけれど、ママさんの涙がまるで自分の1年後の姿で、まるで同じ子育て時間を共有してきたかのように思えてしまい、ついもらい泣きしてしまいました。
あ、長女ですか?やっぱり終始困り顔でした
場所見知り、人見知りのある長女。
終始困り顔で緊張して運動会が終わりました。
来年は2回目の運動会。
幼稚園最後の運動会。
緊張を吹き飛ばすくらいの元気いっぱいの姿を見せてくれるのかな?
いやそれとも。
やっぱり彼女らしく緊張して「えへへ」で終わっちゃうかな?
どちらにせよ、それでもがんばる長女の姿を、来年も見守り、今年見た感動を私も同じように噛みしめることができればいいなって思います。
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