わが家は母である私が専業主婦であり、共働きではありません。
しかし。
私、この「ススメ→共働家 働く母が綴る葛藤とシアワセの日々! [ ぽに ]」の著書ぽにさんの書く文章が大好きです。
最近ブログを読むようになったのですが…。
まぁ、ほんとに。
言葉にスピード感があって、ぽにさんの感情がすごく伝わってくるし、それが心地よい。
共働きのご家庭も、そうでないご家庭も…。
「母として」「妻として」「1人の女性として」共感が多いなと思います。
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この本を読んで「爽快!」「そうかい(納得)!」と思う部分をちょっとレビューとして記録してみたいと思います。
何ごとも7~8割できたらOK!の精神を持つ
※参照:「ススメ→共働家 働く母が綴る葛藤とシアワセの日々!」P17
ぽにさんはもともと完璧主義だそうです。
そして自分が作り上げた成果に対し、指摘が入ると過剰反応してしまっていたのだそう。
しかし、現在では家事に対しても仕事に対しても7~8割でやり遂げることにしたそうです。
するとゆるく肩の力が抜けて、パフォーマンスが上がったそうです。
私も働いていた時に上司に言われたんです。
「君の100%は僕にとっては、よくても70%。100%に仕上げる前に持ってきて。期日ギリギリで持ってこられて、初っ端から方向性が間違っていたら、間に合わなくなっちゃうからね。」
私、完璧主義ではないんです。
早とちりでぬけぬけ。
だからこれを言われて、内心、す~~~っごく楽になったんです。
7~8割の力で走ってみて、足りない部分を誰かが補ってくれる。
最初から完璧は目指さなくてOK。
その心と時間の余裕がきっとパフォーマンスをあげてくれるんですね。
これマネしたい!「共働家にあるものリスト」
※参照:「ススメ→共働家 働く母が綴る葛藤とシアワセの日々!」P20
ぽにさんのご家庭も、家をうまく回すために「シンプルライフ」を目指し、少ないもので暮らすように心掛けているそうです。
その中でこの本では「共働家にあるものリスト」を公開されています。
あるものリストは「洗面所」「キッチン」「トイレ」…など、部屋ごとに分けて、そこにあるものを羅列されています。
あるものリスト…これ、私もやってみたいです!
ちょっといずれチャレンジして公開できるようにしてみます!
「元 亭主関白夫」と家事分担への道
※参照:「ススメ→共働家 働く母が綴る葛藤とシアワセの日々!」P26
この本では旦那さんが書いているページがいくつかあります。
「シンプルライフについてどう思っているか」「子育てについてどう思っているか」「共働きについてどう思っているか」
等。
どこのページを読んでいても、ぽにさんの旦那さんは正直で穏やかな人。
そんな人が「元亭主関白!?うそん!」と思っていましたが、読めば読むほどうちの夫に似てるし、確かに亭主関白かもしれない…!
ぽにさんの旦那さんは男三人兄弟の三男。
優しくて奥さんに気を配ってくれて、子供の世話もよくしてくれている。
結婚当初は1人暮らしを長年していて、できなくはない。
でも…。
積極的にはやらないし、キッチンにはあまり入ってこない。
そう。
わが家の夫もほぼ同じ!
物腰は柔らかく、優しく、子供の世話もすごく良くしてくれる。
でも、家事はそこまで積極的ではないし、結婚当初は「夕食後の片づけ」くらいしか手伝ってくれていなかったんですよね。
男二人兄弟の二男と言うこともあってか、義実家に行けば、お義母さんが配膳下膳からほとんどのことをお世話してくれるんです。
最初はびっくりしたんですが…。
わが家の夫も人柄でごまかされていますが「隠れ亭主関白」のようです。
これが今まで「夫は優しい人のはずなのに、私が求め過ぎるのか!?」とモヤモヤしていたことの原因だったみたいです。
この本を読んで、「夫は隠れ亭主関白」と認識すると、色々繋がってすっきりしました。
丁寧な暮らしは諦めるけどこだわりは捨てない
※参照:「ススメ→共働家 働く母が綴る葛藤とシアワセの日々!」P33,34,35
これね~ほんと文章が面白いです。
ルンバが縦横無尽に走り回り、食洗機は休みなく動き、服は乾燥機で乾かし…と、わが家は文明の利器と言いますか、人工的な生活に満ち溢れています。ていねいな暮らしとは逆行していると言っても過言ではないす。
ただ、その恩恵は測り知れず、結局便利な道具が作り出す時間によって、家族でゆっくり過ごす時間が捻出されているも事実です。
※引用:「ススメ→共働家 働く母が綴る葛藤とシアワセの日々!」P35
こんなにズバッと「人工的な生活に満ち溢れている」と明言するシンプルライフブロガーってあんまりいない。
だいたい「自然なものがどうとか」「手の込んだことがどうとか」「手間はかかるけど」みたいなことが多いんですが、ここまで振り切っている文章を惜しげもなく書いてしまえるぽにさんが、私は好きすぎる。
その反面、季節を楽しむために冬至には柚子風呂、端午の節句には菖蒲湯、だしは天然、2年に1回は手作りみそ…。
と、便利な道具が作り出す時間で好きなことにいそしんでいるようです。
いいですね、この道具と時間の使い方!
ダンナの目線ページが興味深いんです!
先に少し旦那さんが書いているページがある、と述べましたが、これがまた興味深い。
一部ご紹介してみます。
ちなみにこの旦那さん。
多分、ご家庭ではコックピッドで副操縦士を演じているメイン操縦士さんです。
ぽにさんはすごく熱量が高く行動力もある。
でもたまに、きっと行きすぎることがあるんだと思います。
それをとてもうまく操っているな~…と。(わが家と似てる…)
①シンプルライフに物申す
※参照:「 ススメ→共働家 働く母が綴る葛藤とシアワセの日々!」P56~58
シンプルライフに置いて生活面では共働きを支える生活スタイルであると認めつつも、夢はちっともシンプルライフではなく、10年後にクーデターを考えているとか…笑
そう。
だいたいライフスタイルブログを書いているのは奥さんって言うパターンが多くて、内心、旦那さんが何を思っているかなんてわかりゃしない。
この旦那さんのご意見は、くすっとほほえましくも、リアルで嘘がないので参考になります。
②バリバリ働く女性について
※参照:「 ススメ→共働家 働く母が綴る葛藤とシアワセの日々!」P134~135
わが家も過去に共働き&ワーママだった時期があります。
仕事を始めることを夫に相談したら「好きにしていいよ」と言われました。
で、実際そういう時って男性は何を思っているんだろう…?ドキドキ
ぽにさんの旦那さんは、大賛成とのことでした。
その理由は、これだけ変化がある時代において10年20年先の保証はなく、共働きであることはリスクヘッジと言う意味もあるから、と述べています。
ほんと、その通り。
私は貯金が大好きです。
でも私が貯金をする理由は「人生の選択の自由を得るため」です。
夫が健康で同じ仕事をずっと続ける保証はない。
今の住まいにずっと住み続けられる保証はない。
だとすれば、貯金は義務なのです。
専業主婦なので、今の私にとって大きな収入を得ることは難しい。
でも家計を操縦して少ない額でも貯金をすることならできる。
それが家族の人生の選択の自由を得ることにつながると信じています。
「今の仕事。無理なら無理でもいいんだよ。病んでまで、人生を棒に振ってまで続けることはない。」
そう、夫には伝えています。
③子供の教育について
※参照:「 ススメ→共働家 働く母が綴る葛藤とシアワセの日々!」P164~165
旦那さんの教育論はざっくりですが下記です。
これからの10年間は僕らが幼少期に過ごした10年とは比較的にならないほど、激しく変化に富んだものになると予測しています。この激変に対応できる柔軟性を身につけることの方が重要ではないかと思っています。
子供たちが本当に学びたいと望むまでは、今のままでいよう。とりあえずは、一緒に遊び、人生の楽しさを共有、生きる素晴らしさを伝えることが今の僕の中での「教育」です。
※引用:「 ススメ→共働家 働く母が綴る葛藤とシアワセの日々!」P165
素敵すぎる!!
男性の思う、我が子への教育論って、どこか心にす~っとくるんです。
手法ばかり前に出てしまう私の心に、すっと風が吹くと言うか。
たとえばキャンピングカーで日本中を旅したおやこステップファミリーさんのパパさんであるみどりいろさん。
色々と育児や教育について持論を書かれていますが、いつもカチカチに凝った私の頭を揉みほぐしてくれます。
>>子供の人生を本気で応援したい親ができること - おやこステップ
こういうところを私も夫とすり合わせていければ、もっと子育ても自信が持てるのかな~。
迷惑をかけた分はいつか恩返しするぜ!
※参照:「 ススメ→共働家 働く母が綴る葛藤とシアワセの日々!」P90
このページでは「仕事で迷惑をかけてしまう分、2~3人目はいつ産むのがいいのか?」という話なのですが、私はいつの間にか、このページを我が子たちへ読み変えていました。
「迷惑をかけない産前休・育休のとり方」なんて考えても「誰かしらに迷惑はかける」だったら「迷惑をかけた分はいつか恩返しする」と言うのが、ぽにさんの答えだそうです。
私の場合、1人目の子供を産んだ翌日。
「子供は3人欲しい。できることなら、この子(娘)にあと二人、きょうだいを作ってあげたい」と思い、それが叶い、今3人目の出産を控えています。
※3人という数にあまり意味はないです。なんとなくそう思った、と言う感じです。
でも。
妊娠中はどうしたって今目の前にいる子供たちに手がかけられなくなります。
それが本当に申し訳なかった。
具体的に言えば、3人目をずっとゴールにしていたので、それが落ち着くまでは、平日の日中に送り迎えが必要になる習い事は保留にしています。
スイミングスクールや絵画教室、造形教室、ダンス教室、体操教室…。
色々誘惑は多くて、通わせたら、きっと子供たちも体力的にも気持ち的にも発散できるだろうに…。
しかし、どうしても妊娠中は送り迎えやそのフォローをしてあげられる自信が私にはない。
でも、このページを読んで「迷惑をかけた分はいつか恩返しするぜ」の気概で行けばいいんだと背中を押してもらえました。
大丈夫。
産後に子供たちと一緒に色々見学に行けばいいじゃない。
習い事だけじゃなく、産後はもう少し子供たちと向き合えば、それでいい。
最後にこの本は…
ぽにさんのブログが大好きです。
記事の冒頭では、ぶっとんだ導入(いやむしろ伏線)をかましてくるのに、ちゃんと締めにはその導入を拾ってくる知的さ。
スピード感のある文章と、正直過ぎてストレートに伝わる鬱憤&ハッスル。
同じ幼少期の子供を持つ家庭として、応援したくなったり、励まされたり、勉強になったり。
なんだか自分もうっかりワーキングマザーだったんじゃないかとさえ思えてくる始末。←おい。
そんな共働きではない私ですが、それでも心にス~~ッとくる本で、グッッッとくる本でした。
伝わってます??私のぽにさん愛。
長いので、お後はよろしくないようですが、今日はここまで。
▼ぽにさんの著書「共働家」はこちら▼
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▼ぽにさんのブログ「ともばたけ」はこちら▼
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